星野温泉 星のや

良い朝を迎えることのできるリゾートのひとつコンセプトは面白い。あれだけ広大な敷地を所有し豊富な水の恵まれこれらを活かしている。近くの森も借景として利いている。分散型宿泊施設への送迎等のオペレーションは隙がなくてよい。顧客との接点が多くなり顧客満足度が上がる。個々のデザインもよく研究されてクオリティーが高い。特に黒い屋根と、石垣など自然を感じさせる素材はよい。全体が抑え気味のデザインで静寂間が漂っている。夜の水面の明かりは幻想的で星の光と月はまさに星の屋のイメージであろう。もやに包まれた効用は墨絵のようで幻想的であった。室内のしつらえも統一されていて好感が持てる。テレビ、ラジオがなく世俗から隔離された間がある。コップなども白を基調として落ち着いている。大声で叫ぶような客もいなくて客の選別も自然になされているのかなという感じである。

従業員も身だしなみ、対応とも洗練されていて良い。魅力の源泉は軽井沢にあることと広大な敷地を所有し豊富な水源を使える立場にあること。これらは100年の歴史によると思われる。さらにウエディングホテル(軽井沢協会+プレストンコート)とみやげ物店舗(ハルニレテラス)との連携が効果を高めている。これらの資源に加えて詳細なマーケットリサーチに基づく経営戦略が根底あり、さらに低廉で熱心な若手労働力に恵まれていることが成功の原動力となっている。宿泊客でなくても利用できる外湯温泉「とんぼの湯」がある。敷地内を流れている川の水流を利用して、水力発電を行っていた。

温泉街診断  2010年11月 晩秋の軽井沢を訪ねる。

星のや(池の周りに宿)

棚田式池

レスラン 「ハルニレテラス」

外湯「トンボの湯」

星のや受付

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